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◆硫黄島からの手紙

硫黄島からの手紙




『父親たちの星条旗』に続く
硫黄島2部作第2弾『硫黄島からの手紙』を
ようやく観ることができた。

先の映画で、硫黄島に掲げられた「ふたつの星条旗」を通して
戦争の不毛、戦争の理不尽、戦争の不条理を
描いたクリント・イーストウッド監督が
この映画で描きたかったものとは、、、

圧倒的な戦力の前に味方の援護もないという
絶望的な状況下にありながらも
文字通り死力を尽くして戦い抜く
栗林中将以下2万余名の日本兵たち

絶体絶命のこの島で
5日もあったら終わると言われたこの戦いを
36日間も戦い続けた
彼らを支えたものとは一体何か

それは狂気でもなければ盲信でもない

彼らは皆普通に家族を愛し国を思う人々だ
栗林や西は国際人として日本を外から見る目も持っている
それだけに切なく哀しく無残だ。

戦争は国家や国益という
個人の良識や理性を超えたところで動き出す
ひとたび動き出したら容易には止まらない。
大きな音を立てて個人や家族を
戦争の狂気に駆り立て呑みこんで行く

先日、茶の間の小物入れ中から小さな紙切れが出てきた
他界した父が戦地に赴いた証明書みたいなものだった。
其処には戦地「ニコバル」と書かれていた
先年スマトラ沖大地震で甚大な被害を蒙ったニコバル諸島だ。
「スマトラに行った」とは聞いていたが、、、、

父もまた、あの戦争について多くを語らず死んでいった。
戦争を賛美することは一度もなかった。

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