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◆家を建てたくなったら

みなさん、家を建てようと思えばどうします?
建築家に頼みます?

友達や知人に建築家がいればそうするかも知れないけど
選択肢としてはトップということはないでしょう
近くの工務店に頼んでもいいし、ハウスメーカーに頼んでもいい
自分でやるっていう方法もありますもんね
そんななかで
建築家に頼むメリットはあるんでしょうか?
あるんです!

なんか気難しそうだし
(「結婚できない男」じゃないけど、この業界確かにヘンなヤツが多い)
話聞いてくれなさそうだし(それは違います)
勝手にされそうだし(これも違います)
高くつきそうだし(よく言われるけど、でもこれも違います)
ってみなさん偏見持ってるでしょうけど
自分の仕事だからっていうんじゃなく
一見めんどくさそうな生き物ですが
良薬口に苦し
家を建てるなら建築家に頼むのが一番いいです
何故か?

まずは設計という業務の基本的な内容から整理してみましょう

建築家は建築主(施主)である依頼者の依頼を受けて設計業務を行います。
その内容は、企画立案から始まり基本設計へと入って設計契約を結んで
実施設計→確認申請→施工業者見積→業者選定→工事契約→設計監理
へと流れて竣工完成に至ります。

建築設計に三つのセクションがあって
意匠設計(デザイン)、構造設計(構造計算)
そして設備設計(給排水・電気・空調)に分かれます
姉歯事件などで構造設計の存在が明らかになるまで
一人の建築家或いはひとつの設計事務所が全てを行うものと
世間では思われていたようですが(そんなところも稀にあるけど)それは違います
例えば車を考えてみるとわかりやすくて
ボディー全体や内装のデザインを意匠が纏めて
ボディーを支える骨組みを構造が工夫し
エンジンやラジエーターの設計を設備が行って
やっと一台の車が出来上がるでしょ;
建物も同じプロセスを辿るんです

だから、建築家は依頼を受けたら
構想を組み立てるプロセスのなかで
その構想に合わせた骨組みを考えてくれる構造家と
循環系を整備してくれる設備家を招集して
ひとつのチームを作って臨むわけです
この一連の業務を設計監理業務と呼び
その報酬額は
経費内訳で計算する方法と工事金額に対する比率(料率)で計算する方法があって
住宅設計の場合、料率で示すことが多く人によって幅がありますが
ぼくの場合なら大体工事金額の10~12%ということになります
この2%の幅は、設備設計や構造設計をどう扱うかで変わってきます

さて、ここからが重要なんですが
建物を建てたいと思った依頼者はどうやって建築家を探すのか?
また、建築家はどうやって依頼者と出会うのか?
という大問題があります;
次回はこれをテーマにお話します

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