cafe ICARUS

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30 09 05

タイガース&ドラゴンズ

正直言って
今年の優勝は芯から嬉しい。
1985年の時には、間の悪いことに放浪に出てて
21年ぶりの優勝をこの目でみることはできなかった。

一昨年前の2003年は、「闘将」星野さんの辣腕によって
タイガースは生まれ変わり
見事18年ぶりの優勝を駆け抜けるように手に入れた。
お蔭で、ダメ虎に勝つ喜びを闘う姿勢を諦めない気持ちを植え付けてもらった。
ファンとしては感謝してもしきれないほどだ。
でも、それはドラゴンズから「お借りした」星野さんによって成し遂げられた、
何とも心の狭い話で恥ずかしいかぎりだが
そんな気持ちが心の隅から拭えなかった。
それが、今年は正真正銘タイガースの岡田監督による堂々たる優勝だった。
9月7日の中日・阪神戦に象徴されるように
そこには阪神タイガースに対する強い愛が込められていた気がしてならない。
おめでとう、そしてありがとうタイガース。

posted susumu
12:17 PM | comment(1)

13 09 05

ミニ作品展


ヤマギワでの作品展に
京都の住宅のリフォーム作品を出したのだけれど
右の写真はその中でもお気に入りの一枚。
玄関ホールで、ここにも改築の手を入れてあるのだが
全く目立たない。
引き戸の向こうに横たわる空間も実にあっさりした構成にしてある。
概念が水面下に伝わり居住性に豊かさが加われば成功と考えて。


概念模型は、その強烈な考えを示しているのだが
実作のおとなしさとのギャップを評して建築家仲間に
「なんだ、(模型の過激さに比べたら)普通じゃないか」
と笑われてしまったが、ぼくはこれを賛辞と受け止めている。
「普通でいいじゃないか」と。
ぼくの他に13人の建築家が参加している。
十人十色の攻め方や表現方法の違いがあって面白い。
自分としては、相変わらず水張りが下手で参ってしまうのだが。
それに、ぼくだけイーゼルが違うのもお愛嬌かな。
おもしろいですよ、皆さんも足を運んでくださいませ。


News欄にも書き込んでおいたけど、
ヤマギワ大阪/インテリア館2Fショールームで
JIA住宅部会の作品展 「住宅とあかり」に参加しています。
9月12日~同21日までの開催。

posted susumu
01:27 AM

10 09 05

谷町界隈

その店は本町通ちょっと入ったところにあった。
店の構えは普通の木造の住宅で、
看板も探さないとわからないくらい小さく
店主の名前を冠した「欧風料理○○」と書いたのが
ぽつんとあるだけだった。

事実最初は気付かなかった。
でもお昼の時間になるとそこは行列ができるのだった。
ある日、友人が訪ねて来たとき
「ちょっとおもしろそうだから」と一緒に並んでみた。
小さい店の中は、表以上に愛想がなく
タイルさえ貼っていないモルタル鏝摺りの床に色褪せた壁・天井、
何の変哲のないパイプテーブルにパイプ椅子。
しかもメニューは、ビフカツとステーキだけ(オムライスもあったかな)。
厨房の向こうから聞こえる店主の頑固そうな声。
接客するのは奥さんで、これがまた飛び切りの美人。
そして頼んだビフカツは
もう最高だった。
これこそ「やばい!」というやつだ。
肉、ころも、ソース、どれをとっても完璧だった。
職人気質の腕一本と店を仕切る美人の奥さん、
これは流行る店の定石だ。
ある日の事、ぼくのうしろから入ってきた
会社の偉いさんと部下の女性社員と思しき3人組。
えらそうな上司が、如何にも馴染みといった感じで
「ぼくはビフカツ、ワン・アンド・ハーフ(一枚半)」、と言った途端に
厨房から店主の怒なり声が飛んで来た。
「うちにそんなメニューはない!帰ってもらえ!」
通うのを楽しみにしていた店だけど
バブルのピークのころ
地上げにあって売ったのだろう、残念なことに閉店してしまった。
店と一緒に大切な何かがなくなった気がした。

posted susumu
05:23 PM | comment(0)

08 09 05

エクソダス

20代の後半
ぼくは独立して自分の設計事務所を開設した。
暫くは嘱託で働きながら経験と修行を重ねていった。
仕事も多かったし収入もそれなりにあったけど
自分のオリジナルな設計をする機会がないことへの
停滞感と焦燥感が心のなかに膨らんできて
これまでやって来たことが、何だかつまらなく思えてきた。

そんなある日に訪れた志賀直哉の自邸(彼自身の設計という)は
ぼくに大きな感動と叱咤を与えてくれた。
何か特別なアイディアも演出もあるわけでもなく
建築家としては素人の手になるものなのに
それは紛れもなくしっかりと「設計された」ものだった。
そこにあるのは、家族への愛と大切にしたい時間と空間への
真摯な思いだった。
何も分かっていないし何も見えていない自分に気がついて愕然とした。

もっと広い世界を見るために、ぼくは外国に出ることにした。
6月に周囲の了解をとり、仕事の引渡しを済ませて
パスポートとエアーチケットを用意した。
チケットは、いつどこから帰るか分からなかったので片道にした。
そして、2ヵ月後の8月6日には飛行機に乗っていた。
行き先はコペンハーゲン。
これがぼくの放浪の始まりだった。

posted susumu
03:32 AM

06 09 05

Openning

兄弟仁義


はじめて観た映画って何だろう。
田舎だから近くに映画館はなかったし
小学校にやって来た移動映画館だろうか。
校庭に銀幕立ててやったこともあったんじゃなかったかな。
それとも、テレビでやっていた『名画劇場』かなあ。

いまひとつはっきりしない。
でも、最初に映画館で観た映画のことは鮮烈に覚えている。
親父に連れられて入った場末の小さな映画館で
上映されていたのは『兄弟仁義』だった。
およそ子供のことなんか考えていない親父らしい選択と
初めて座った映画館の座席にガムが落ちていて
一張羅のズボンが台無しになってしまった情けない記憶。
全然面白くなかったはずなのに
何故かワクワクして観た気持ちが今も残っている。
そして、このときのことを思い出すと
何故か無性に『ニューシネマパラダイス』を観たくなるのです。

posted susumu
10:56 AM | comment(0)

Just Beginning Again

つまらないミスでファイルが飛んでしまい
これまで作成した文章がパー。
でもテキストファイルは残していたので何とか復旧。
まあ、いままでのは準備体操ということで
めげずに一から始めます。
さあ、翔べイカロス!

「鬼ヤンマ」の話は捨てがたいから次回にもう一度書くことにします。
今回を教訓にこれからはバックアップもしっかりとることにして。

posted susumu
02:07 AM