cafe ICARUS

presented by susumulab

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13 12 08

渋谷・三文オペラ

といっても演劇のことではなく
劇団のメンバーが切り盛りするユニークなスナックの話
東京にこんな店があるのか、と驚いた

打ち上げに映画『KILL BILL』の舞台になった「権八」で祝杯を上げ
もう一軒歌の歌えるところに行こうと誘って
現場監督が連れて行ってくれたところがこの店だった

木造2階建ての
急な階段を上がった店内は
典型的な下町のスナック風だった
(内装は自分たちでやったらしい)
でも、雰囲気が少し違った

劇団経営の店らしく
壁には5~60年代の洋画のポスターがずらり
トイレの中までびっしりとある

それに、どんなに健康そうに見えても
この手の店には必ずあるはずの
じめっとした独特の暗い影が何処にもない
正真正銘の体育会系の乗りだ

店の女の子たちは全員劇団員だから
顔の筋肉が発達している
だから実に表情が豊かでびっくりしてしまう
化粧がマスクの役割を果たさない
というかマスクが必要ないのだ

それに耳と発声がいいから
関西弁など普通に喋られてしまい
プライオリティーを保てない

大好きな演劇のため
という気持ちがこの店を創っているんだろうな
感激して思わず騒ぎまくってしまった
そのお金が劇団の活動にも少しは寄与しているのだろうと思うと
なんか気持ちいい
いい酒だった 大阪にはこんな店あるのかなあ

posted susumu
10:35 PM | comment(0)

06 12 08

ダッタン人の踊り




東京のホテルで何気にテレビを点けたら
雪深い古里の室生寺の風景が
突然目に飛び込んできた
バックで流れる女性のソプラノが美しい
この曲、何処かで聞いたような、、、、

オペラやクラシックのファンなら誰でも知っている名曲
ボロディン作曲の歌劇「イーゴリ公」の中のひとつ
「ダッタン人の踊り」というのが日本語タイトル
でも、原題の何処にもタタール(tartar)とは書いていない

“Stranger in Paradise”というタイトルで
ジャズやポップスとしても歌い演奏されているから
ぼくはスタンダード曲のひとつだと思っていた

それにしても「そうだ京都に行こう」に代表される
JR東海のポスターやCMに映し出される風景は
どれもこれも息を呑むほどに美しい

そんな想いでサイトに入ってみると
シリーズのアーカイブがズラリと並んでいて
奈良のを見てみるとあら不思議
全てこの曲がベースになっているではないか

そして、ぼくは今頃になって
はたと気が付いた

この曲が使われた最初のCMは
東大寺二月堂のお水取りのシーンだったのだ

そう、お水取りから始まり
修ニ会、達陀(ダッタン)の行法、ダッタン(韃靼)人の踊りへと続く見事な連鎖
そういえば、
お昼に食べたサーモンフライにはタルタルソースがかかっていたっけ
でき過ぎだぁ

追記:室生寺編CMはココにあります

posted susumu
12:42 AM | comment(7)