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◆ダッタン人の踊り




東京のホテルで何気にテレビを点けたら
雪深い古里の室生寺の風景が
突然目に飛び込んできた
バックで流れる女性のソプラノが美しい
この曲、何処かで聞いたような、、、、

オペラやクラシックのファンなら誰でも知っている名曲
ボロディン作曲の歌劇「イーゴリ公」の中のひとつ
「ダッタン人の踊り」というのが日本語タイトル
でも、原題の何処にもタタール(tartar)とは書いていない

“Stranger in Paradise”というタイトルで
ジャズやポップスとしても歌い演奏されているから
ぼくはスタンダード曲のひとつだと思っていた

それにしても「そうだ京都に行こう」に代表される
JR東海のポスターやCMに映し出される風景は
どれもこれも息を呑むほどに美しい

そんな想いでサイトに入ってみると
シリーズのアーカイブがズラリと並んでいて
奈良のを見てみるとあら不思議
全てこの曲がベースになっているではないか

そして、ぼくは今頃になって
はたと気が付いた

この曲が使われた最初のCMは
東大寺二月堂のお水取りのシーンだったのだ

そう、お水取りから始まり
修ニ会、達陀(ダッタン)の行法、ダッタン(韃靼)人の踊りへと続く見事な連鎖
そういえば、
お昼に食べたサーモンフライにはタルタルソースがかかっていたっけ
でき過ぎだぁ

追記:室生寺編CMはココにあります

posted:susumu061208

コメント

久し振りにコメントします。
「韃靼人の踊り」と聞いて、次の詩を思い浮かべました。
タイトル「春 」
詠み人「安西冬衛 」

「 てふてふが一匹韃靼海峡を渡って行った 」冬衛は私はこの詩しか知りません。

その詩を思い出し、次の詩を連想

「太郎を眠らせ 太郎の屋根に雪降りつむ
次郎を眠らせ 次郎の屋根に雪降りつむ」

永遠の時空の彼方に 思いを巡らせました。

冬の室生寺は 写真家の土門 拳が太鼓橋のたもとの 橋本旅館に連泊して 撮影した由 今年の夏 橋本旅館の方から聞きました。
寒くなります。
お体ご自愛ください。

posted: 伊久雄
December 21, 2008 01:22 AM

この太郎の詩は伊久雄さんの作ですか?
凛としたいい詩ですね
感動しました

「永遠の時空の彼方に」といえば
光瀬龍を思い出します

posted: ssm
December 22, 2008 04:57 PM

すみません!「太郎を眠らせ・・・」は三好 達治の詩でした。きちんと出典を今度から記入します。
光瀬龍の「百億の夜と 千億の昼」だったか?
シッダルタとキリストが戦う!? 五十六憶七千万年後に出現する弥勒の世界。
とにかくスケールのでかいSF小説でした。
広瀬正の「マイナス ゼロ」はこのタイムパラドックスを主題にした小説では、古今東西の中で最高傑作と思う。
私自身のタイムトラベル体験談
ある日中学生時代の旧友の死を告げる手紙
その瞬間に 私の意識は中学時代に戻り、その旧友に「君は××年×月×日に転落事故で死亡するぞ!!気をつけろ!」と警告するのだった。
この奇妙な体験は、最近自宅に送られた高校時代の同窓会名簿に、学友の死亡記事を発見した瞬間にも 同じ感覚に襲われました。

posted: 伊久雄
December 22, 2008 11:22 PM

冬の室生寺、行って来ました。
CMのように雪は降ってはいませんでしたが
お正月明けだったせいもあってか、人も少なく静かな室生寺でした。

金堂を石段の下から仰ぎ見た時、やっと来ることができたのだと実感し
歴史を感じさせる建物、国宝や重文の仏像をゆっくりじっくり見てきました。
高低差の有る所に建ち、横に石段が有る配置は二月堂に似ていますね。
本堂は改修中だったため、全体を見ることが出来なかったのが残念です。
石段の左右に植えられた石楠花の木の多さに
これが全部花を付けたらどれだけ美しいのだろうかと思いながら
上って行きました。

年末に家の中をあちこち整理していて懐かしい写真がたくさん出てきた。
結婚してからのアルバムには貼ることの無かった私だけの懐かしい写真
その中に彼女の写真を見つけた。
3年間のOL時代に仲が良かった少し年上の友達
もう20年以上も見ることのなかった写真を長い時間ながめていた。

石段を上がりながら、ふいに思い出したこと
会社を辞めてデザインの学校に行こうと思ったのは
彼女の言葉がきっかけだったのだ。
そして自分の画材や道具一式を私に譲ってくれて
背中を押してくれたのは結婚前の夫だった。
そんな過去の出来事と現在が、
螺旋の一番下と一番上の先が音をたてて繋がったような気がした。
何とも不思議な感覚だった。

夫は室生寺の写真をあちこちたくさん撮っていた。
土門拳のようにはいかないけど
いい写真がありました。
翌日、どうなることかと思った筋肉痛も「行って来たのだ」という
心地よい痛みに変わり
雪の季節か花の季節かわからないけど
きっとまたここを訪れるだろう予感がしました。
最後になりましたが
今年もどうぞよろしくお願いします。

posted: pukupuku
January 9, 2009 11:48 PM

pukupukuさま

こちらこそ宜しくお願いします。

本堂が改修中だったのは残念でしたね。
知りませんでした。
もう少し手厚い情報提供をすべきでした。
まあ、また訪れる機会ができたということで
お許し願い
石楠花や紅葉の時期の再訪を楽しみにしてください。
そのとき、できれば秋ですが
室生寺を抜けて香落渓まで足を伸ばしてみてください。
ちょっと変わった美しい風景に出会えます。

posted: ssm
January 12, 2009 07:11 PM

いえ、本堂のことは自分で調べた時、見落としてしまったようです。
建物全体は見る事ができなかったけど、中は見ることはできたのです。
それに、本当に見るところがたくさん有ったし
上がっていくにはキツイけど、見上げる石段の美しいこと
どれ程の樹齢なんだと思わせる杉の大木にも驚きました。
何ていうか、とても品のあるお寺で、十分に満足できたのです。
訪れるきっかけを作っていただいたICARUSさんに
とても感謝しているのです。
ありがとうございました。
秋には香落渓まで行ってみますね。
おまけにお土産屋さんで「手作りこんにゃく」を見つけ、いっぱい買ってきて、
おでん、作っちゃいました。(美味しかったです!)


JR東海のあのCM、関西でやるようになったと聞きましたが
私、まだ見てないんです。
調べて、その局を見るようにしてるのになかなか見れない。
大きな画面で見たいようっっ・・・
タイミングの問題ですかね。

posted: pukupuku
January 13, 2009 12:42 PM

久しぶりにJR東海のアドギャラリーに入ってみたら
増えてますね。

唐招提寺篇
新薬師寺篇
長谷寺篇
中宮寺篇
東大寺 戒壇堂篇
金峰山寺篇
聖林寺篇
興福寺 南円堂・北円堂篇

そして2014年
當麻寺篇

曲は一貫して「ダッタン人の踊り」ですが
少しづつ違うアレンジ。
どれも素晴らしい出来です。

収録曲の『Again』まるまる一曲分の
奈良の風景がとても美しい。

また行きたくなりました。
まずは大福寺に行かねば!

お忙しいでしょうが是非今年はもうちょっと
記事をアップしてくださいませ。
気長に待っていますから。

posted: pukupuku
January 16, 2014 03:41 PM




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