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03 03 12

議事録

昨年の東日本大震災直後から数ヶ月間
災害対策本部など国の重要な会議の議事録が作成されていなかったことが
ニュースになった
これってとんでもない犯罪ではないのか

岡田副総理は、まずはこれを遺憾とした上で
関係者に問合せて残っているメモや資料などつき合わせて
早急に議事録を作成する、と言っている
そうすれば憲法違反にはならないとも
いやいや、それは違うでしょう
当時を現在としてその直近で作成された議事録じゃない
その後の流れを知っている今なら無意識の捏造だってあるかもしれない

国に従事する国会議員や公務員の人たちは
私たち国民の税金によって給料をもらい国家国民のために働いている、はずだ
特に、国会議員は選挙で選ばれ国民の代表として国政に関わっている、はずだ
だから、凡そ彼らが国政に関わる事柄は
議事録はもとより資料についてもしっかりと保管して
未来の事態の参考にしなければならない
これはとても大切な国民の歴史的財産なのだ

忙しくて忘れました、
みたいな呑気な話で済むことではない
大罪だ

これを大きく取り上げないメディアも問題だと思う
支持率がどうとか、誰が問題発言したとか、上げ足取りみたいな記事ばかりで
この国の政治力を強くしようという良識が働いていないような気がする

鳩山総理になってからは、閣議や閣僚懇談会、閣僚委員会、政務三役会議の
議事録を基本的に残さない方針をとっていたようだ(共同通信伝)
その理由は「自由闊達な議論を喚起するため」だとか
また、外務省は通訳メモを議事録の一部である公文書として扱わずに
捨てているというショッキングな話もある
(H23/05/25小野寺五典氏発言(韓国議員の国後訪問について)於衆院外務委)

このようなことは民主党政権になってから行われていることらしいが
「ふざけるな」と言いたい
前述したように公僕公人としての一言一句は国民のものだ

こんなことでは、彼らの行動や言動が
どのような便益を国民に齎したのか分からないばかりか
抑も彼らが国民のために働いたのかどうかさえ分からない 検証もできない


先日、東日本震災直後からのアメリカ政府の対応の記録が
3000ページに及ぶ報告書として公開され一部会議の録音記録まで公開された
この彼我の差は何だ?

これはイデオロギーの問題ではない
議会制民主主義の根幹に関わるモラルの問題だと思う

posted susumu
01:46 PM | comment(2)