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読書三昧


小学時代に足繁く通った薄暗い図書室の空間は今も忘れない
心に残った本の感想を思いつくまま書き綴る

◆『ヨーロッパ退屈日記』伊丹十三

ヨーロッパ退屈日記 (新潮文庫)




今から半世紀前の1960年代初めのヨーロッパを
二十代の若さで体験し味わってきた伊丹十三の目は
たしかにちょっと背伸びしている感じもするけど、
日本人としての誇りとユーモアに富んだ知性が溢れている。

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posted 180713 | comment (0)

◆岳

岳 (1) (ビッグコミックス)




ビッグコミック・オリジナルに掲載の『岳』が終わった
どんなときも元気で前向きな三歩のことばに
励まされ胸を熱くしながら読んでいた

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posted 080612 | comment (1)

◆白井晟一、建築を語る―対談と座談

白井晟一、建築を語る―対談と座談




白井晟一が好き 大好き
この世界に入ったときには既に孤高の人だった
今の時代には見られない
ストイックな設計態度を貫いた建築家だった

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posted 220512 | comment (2)

◆全地球カタログ(Whole Earth Catalog)


実のところ、この本を手にしたことは一度もない
中学生の頃愛読していたSFマガジンに
この本の特集が載っていたのだ
暗闇にぽつんと浮かぶ全球の地球だけの表紙
そしてその斬新なタイトル
全世界をカタログで網羅する壮大なアイディアに
ぼくは完全に魅せられてしまった

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posted 081011 | comment (1)

◆『燃えつきた地図』安部公房

燃えつきた地図 (新潮文庫)
新聞か何かに
「最近安部公房の本が全然売れない」
と書かれていて驚いた。
え~、まさかそんな。
日本を代表する作家として世界に知られ
西欧でも東欧でも読まれ
生きていれば、
当時の彼はノーベル文学賞にもっとも近い人だった。

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posted 231009 | comment (3)

◆『面白半分』宮武外骨

面白半分(河出文庫)


あるとき「ミヤタケガイコツ」なる人物の話が話題になった。
「ガイコツ?骸骨?」
何処かで聞いたような気もするがよく分からない。
「誰ですかそれ?」と尋ねてみたら
明治時代の反骨のジャーナリストだとか。
その破天荒な生き方に魅了された。

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posted 110709 | comment (0)

◆『記憶』-「創造」と「想起」の力-港 千尋

記憶―「創造」と「想起」の力 (講談社選書メチエ)




入試や資格試験、やたらと記憶力が要求される現代社会。
一見「記憶力=頭脳優秀」みたいな構図があるが果たしてそうだろうか?
記憶とは、案外動物的な機能ではないか。

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posted 220609 | comment (1)

◆『デザインのデザイン』原 研哉

デザインのデザイン




以前から「デザイン」という言葉が気になっていた。
デザインに対する意識も使われ方も何処か軽くて薄っぺらく、
本当にそうなのだろうか、と。

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posted 130109 | comment (1)

◆『経済の文明史』カール・ポランニー

経済の文明史 (ちくま学芸文庫)




経済を生き物として捉え
その歴史的なパースぺクティヴを
鋭い洞察と明晰な分析で展開する

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posted 271008 | comment (0)

◆『ワンダフル・ライフ』スティーブン・J・グールド

ワンダフル・ライフ―バージェス頁岩と生物進化の物語 (ハヤカワ文庫NF)
←これは文庫本の表紙。単行本のデザインの方がいい。




今から5億7千年前の「カンブリア紀の爆発」と呼ばれる
巨大な生物デザインの実験室の如き時代のお話

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posted 240108 | comment (0)

◆『複雑な世界、単純な法則』 マーク・ブキャナン

複雑な世界、単純な法則  ネットワーク科学の最前線




たとえば今、あなたはジョニー・デップに会いたいとしよう。
で、友人に声をかけ彼に近そうな人を尋ねてこれを繰り返す。
そうして、何人の人を経由したら彼に会えると思いますか?

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posted 150108 | comment (1)

◆『ロング・グッドバイ』  R・チャンドラー

ロング・グッドバイ




新大阪駅の構内の書店でこの本を発見したときは驚いた
訳者が村上春樹だったからだ

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posted 261207 | comment (10)

◆『情緒と創造』 岡 潔 

情緒と創造




この二つの精神活動、
とりわけ重要な「情緒」に不可欠な教育のあり方を模索し
心の不毛を助長するかのごとき現代の状況を憂う

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posted 141207 | comment (0)

◆『妄想力』 金沢 創

妄想力   ヒトの心とサルの心はどう違うのか


「妄想」という、聊か危険な語感とは裏腹にこの想念が人間に寄与する部分は大きい
寧ろ、「妄想」こそが人間を他の生き物と区別しているのではないか
そんな思いがあってこの本を手に取った、、、、、

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posted 261107 | comment (0)

◆『アースダイバー』 中沢新一

司馬遼太郎の小説はどれもこれも面白いけど
 それ以上に彼のつけるタイトルが上手い。
 『坂の上の雲』『竜馬がゆく』『翔ぶが如く』『功名が辻』など
 読む前からわくわくしてくる。
 中沢新一という人もまたタイトル命名名人のひとりだと思う。
 『森のバロック』『哲学の東北』など、心の何処かがそよぐ。
 この本のタイトルもいい。
 「地面に潜る」っていう感じがすごく刺激的だ。             

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posted 010206 | comment (0)

◆『歴 史』 ヘロドトス

語りたい本はいろいろあって随分迷った。
で、最終的にこのカテゴリーのオープニングとして選んだのがこれ。
今はどうだか知らないが、世界史の教科書で最初に出てくる本はこの「歴史」だった。

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posted 231205 | comment (0)


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