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◆攻殻機動隊 2.0




13日、急に思い立ち、速攻走って転んで
(階段で足が縺れてスッテンコロリン、参った)
滑り込みセーフ
一分前に映画館の席に座ることができた

オープニングを観たとき
一瞬、初めて来た映画館なので「慌てて場所を間違えたのか?」と思った
それくらい、1995年版とは違っていた

CGで描き替えられた都市の背景やメカ、
オープニングやダイビングのシーン
それに効果音と台詞などかなり手を加えられていた
だからの『攻殻機動隊 2.0』なのだけど
一番感動したのは、やっぱりこの映画を劇場で観られたことだった
(できれば1995年版で観たかったなあ)

注目したのは人形遣いの声と性を男性から女性に変えてあったこと
それだけでこの物語が情動的な恋愛から哲学的な生命観にシフトした感じで
ここまで変わるのか、と本当に驚いた
こりゃたしかに1995年版とは別物だわ

CGの加工、特に主人公草薙素子のCG化については賛否両論だろう
義体化どころの騒ぎではないと思う
ぼくはとにかくこの映画を映画館で観られる喜びの方が強かったが
紙芝居の途中でアニメを見せられるような違和感があったのは事実だ

ひとつ思うのは、
テクノロジーが想像力を産むのではなく
想像力がテクノロジーを産むのだということだ
絵巻物や紙芝居のテクノロジーが古いからといって
内容や質まで古いわけではない

『攻殻機動隊』のすばらしさは
既にテクノロジーに寄りかかったところにはないから
CG化は重要なファクターではないのだと思う
スタニスラフ・レムの描いた「ソラリス」の想像力を表現するのに
テクノロジーだけでは追いつけないのと同じように

posted:susumu170708

コメント

はじめにイメージありき。

「平治物語絵巻」の、事件現場を生で捉えた迫真性、「信貴山縁起絵巻」の、SF的シュールな画像。
絵巻物にも、時系列の逆転や、数々の技法があると思われる。

まず、イメージなんだな。

あと、私は、宗教的要素が、特に気になるのだが。
「エヴァンゲリオン」では、宗教的なものが、物語の軸となっていたが、「攻殻機動隊」では、どうなんだろう。

「タルコフスキー」の「ストーカー」では、ゾーンへ侵入しようと企てる三人が、どうしても『東方の三博士』のイメージとダブってしまうのだが。

posted: HiroshI Iwamoto
July 20, 2008 04:36 PM




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