cafe ICARUS

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◆吐山の風景


水で刷いたら墨絵のように黒ずんでしまったペン画に
水性の色鉛筆をのせてみた

これは榛原の町に下りるために越す
香酔峠の手前にある集落の風景

水が滲んであまりにも無惨な状況だったので
捨てようかとも思っていたのだけど
「勿体無い」という人があって
色を重ねてみたら妙な味わいが出てきた

地の色が黒っぽいからか
瓦や樹木の緑がいつもより深く見える

この峠道、暫く走っていないが
今年は紅葉が鮮やかかも

posted:susumu081112

コメント

柔らかい輪郭と深い色合い。
いつもとちょっと雰囲気が違いますけど
これもいいですねぇ。
「勿体無い」と言った人もきっと驚かれていますよ。

香酔峠を通ったのは確か下りが1回と登りが2回。
珍しい名前の峠ですよね。
吐山にもスズラン群生地が有りましたよね。
「スズランの香りに酔う峠」って意味でしょうか?

紅葉の時期は綺麗でしょうね。
何度でも観たい風景が
室生にはたくさんあります。

posted: pukupuku
November 9, 2012 04:33 PM

pukupukuさん仰るとおり!
香りに酔う峠と書いて香酔峠、
なんて美しい呼び名でしょう。
冬の朝、
放射冷却で晴れ渡った青空の下
この峠から
ミルクを流したような白雲(霧?)に覆われた榛原の町に下りてゆく感覚は
この世のものとは思われません。
実際、榛原に着くと雲っているし雨も降っているんですよ。

このスケッチ、
捨てなくて良かったと思う今日この頃です。
感謝、感謝。

posted: susumu
November 10, 2012 12:41 AM

おお!やはりスズランの香りが漂う峠だったのですね。
なんてロマンチックなネーミングだろうと思って調べてみたら
後醍醐天皇の頃に命名された地名とか。
長い歴史があるのですねぇ。

現在は針インターから棒原に向かう国道は
美しい峠の名前とは裏腹に
急カーブを過ぎたころからまるで直滑降のような急勾配の下り坂で
ちょっと恐怖心さえ感じました。
が!そこから観る遥か下方の山々の稜線の美しいこと!
でもってICARUSさんはそこにかかる雲海を
いつも見ておられるのですかっ!

ああっ なんてウラヤマシイ。
いつか雲海の風景を描いてください。

あっ、でもあの国道沿いは危ない!
あんな所でスケッチしてたら絶対危ないわ。
お止めくださいね~

posted: pukupuku
November 10, 2012 05:56 PM

古里の懐かしい風景画に心奪われました。
40年以上も経ったからこそ心に染みいる私の原風景です。
幼き時はなんてこともない景色が 遠く離れみると世界中で一番美しものですね。
「故郷は遠きにありて思うもの そして悲しく歌うもの よしやうらぶれていどのかたいとなるとても 帰るところにあるまじや その心もて・・・・・忘却しました 犀生」

posted: 今西 伊久雄
December 12, 2012 11:20 PM




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