cafe ICARUS

presented by susumulab

« イギリスの侍 (つづき) < mainpage > 『経済の文明史』カール・ポランニー »


◆生態学的地位

知人が送ってくれた新聞の切り抜き記事の中にあった言葉
一瞬「何のこっちゃ?」と思うけど
生物学用語として使う「ニッチ」の正しい意味なのだそうだ

建築では、
壁などのちょっとした凹みのことを「ニッチ」というが
生物学でいう「ニッチ(=生態学的地位)」とは
生き物には其々の生活圏というか場所があって
皆綺麗に分かれている 棲み分けている
その隙間というか幅というか、それをニッチ(生態学的地位)と呼ぶ
例えば、動物の鳴き声などはその音域が綺麗に別れていて混乱することがない
(それを「サウンド・スケープ」と呼ぶようだけどいい言葉だなあ)
ところが、人間の作り出す音はニッチを無視して傍若無人にかき乱すだけ
それが窓の向こうから聞こえてくるノイズだ
とてもサウンドとは呼べない
このように、人間だけが本能の縛りを超えて自然を加工し
ひとり勝ちのニッチを作ってしまう
でも、それは簡単に自然のバランスを崩してしまう
何故人間だけが本能の箍が外れているのだろうか
モンスターか、ミュータントか、それとも健全なる進化か
総ては、人間の持ってしまった脳の所為だろう
脳の発達によって想像する力が格段に増し、
創造し妄想することができるようになって
過去・現在・未来を時間的に別のものとして把握できるようになった
更に、技術と言語と文字を得てそれを情報として固定できるようになって
交換情報が急速に増えた
ネットの世界は、これらの脳の発達要求に答えた
当然の帰結に過ぎないのではないか
そして、脳は更なる情報と進化を求めて
宇宙に飛び出して行くことになるのではないか
これまで、地球の環境的キャパや人口問題から
そのようなことが起こるのではないかと思っていたが
寧ろ、脳発達の当然の結果として
魚類から進化して地上に這い出た最初の両生類のように
人類は宇宙をめざすのではないだろうか
1904年にライト兄弟が空に飛んでから僅かに100年余り
(二宮忠八の評価が低いのは残念だけどね)
世界中の都市を飛行機が結びスペースシャトルが宇宙を行き交う時代だ
人類が最初に遭遇する宇宙人は実は人間なのかもしれない
そんな気がしてきた

posted:susumu231008

コメント




保存しますか?



copyright(c) 2005-2011 susumulab all right reserved.