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◆ブリュッセルで六甲おろし吹き荒れるの巻


ブリューゲルの時代を想わせる
ブルージュの街を訪れた
少し観光地化されているような気もしたけど
水に囲まれた美しい景観を楽しんだ
夕方ブリュッセルのユースに戻ると
フロント・マネージャーに呼び止められて、、、


見ると、日本からただいま到着みたいな旅行者が二人
言葉が通じず困っているらしい
宿泊の条件やら何やらサポートし終わったら
「えらいすんませんなあ 助かりましたわ」
「えっ、関西の人?大阪ですか?」
「そうですねん」
「いつ日本出てきたんですか?」
「おとついですわ」
「じゃあ、タイガースどうなったんか知ってはりますか?」
「優勝しましたで!それ見てから出てきたんですわ!」
「ほんまですかあ! やったあ! 阪神タイガース 万歳!」
「で、道頓堀で誰か死んだでしょ?」
「それはないですけどあの辺りはどえらい騒ぎで
ケンタッキーのオッチャンが放り込まれてましたわ」
ウウウ(泣いています 優勝した嬉し泣きとその場にいない悔し泣き)
「祝杯あげよ、祝杯」
有無を言わさずぼくは彼らを誘い近くのカフェに繰り出し祝杯を上げた
その後、この北井さんと辻さんの関西コンビとは
アムスに行ったりドイツに入る頃まで時々行動を共にした

阪神タイガースは不思議な魅力をもったチームだ
強いのに弱い だらしない試合が多い
優勝からはすっかり遠ざかってこれが21年ぶり
だから、ファンの気持ちはかなり屈折している
調子がいいと落ち着かない人が結構いる
連勝なんかするとかなりヤバイ
かわいさ余って憎さ百倍、悪口しか出てこない人もいる
ぼくですけど
昔お世話になった予備校の先生は
連敗すると体調壊して普通に学校休んでたもんね
ファンというより阪神タイガースという病気です

このころ国際化だ、グローバル化だなどと言われたものだけど
阪神タイガースファンは当時から既に国際的でした
派手で喧しくときに暴徒と化す
お行儀のよい日本人のイメージとは程遠いそのキャラは
イギリスのフーリガンにも負けない凶暴さだ
(最近はすっかり大人しくなってしまってらしくないが)

2011年、テネシー州からきたデザイナーの通訳をする機会があったとき
彼女「明日、甲子園にタイガースの試合を観に行くの」
と楽しそうにいうから
「タイガースのファンは凄いよ 知ってる?」
「何言ってるの アメリカでも超有名よ!」
(やったあー 25年前に移した病気が世界中に伝染している イヒヒ)

嗚呼、それにしても残念
今度タイガースの優勝を見られるのはいつのことだろうか
当分ないな ないよねー(と思っていたらありましたね)
ベルリンあたりで日本の新聞社に行って聞いてみよう 紙で見たい
よしっ、世界中にコアな阪神タイガースファンを広めてやるぞ
「おまえは虎だ 虎になるのだ」
などと騒ぎながらベルギービールを呑む程に
すっかり大トラ状態になってブリュッセルの夜は更けてゆくのでした

こんな感じの店で
ってこの頃いつも呑んで終わってるやんか

posted:susumu270512

コメント

あはは!!
楽しそうな大トラ状態が目に浮かびます。

確かに『病気』ですよね~
知人ですがタイガース大好きで、それが高じて
甲子園球場の横のマンションを購入し、ずっと住んでいますよ。
イヒヒ~

posted: pukupuku
May 27, 2012 02:35 PM




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