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◆哀しきうな丼
平賀源内に嵌められた訳ではないが
土用が近づく今頃になると無性にうなぎが食べたくなる
それもガッツリと、だ
今回起こったうなぎの産地偽装が深刻なのは
うなぎ業界全体の信頼が根底から揺らいでしまったことだ
当事者は「つい出来心でやってしまいました」
みたいなコメントを残しているが事態はもっと深刻だ
行われた偽装は単に
金と欲に目の眩んだ下品なボロ儲けの確信犯でしかない
そこには、生き物を喰らうことによって自らが生きる謙虚さも
そのために死ぬ生き物への感謝も
そして、何よりその食べ物を口に入れる人間への気遣いの欠片もない
生き物は喰われる運命ならば生きた意味も死ぬ価値もあるだろう
哀しむべきは
食べられることもなくいたずらに殺されることだ
これこそは生命の冒涜以外の何物でもない
posted:susumu170708
コメント
ウナギ、ガッシリと食べられましたか?
今回の産地偽装を含め、ここ何年かの
一連の食品偽装事件の数の多さは一体何なんでしょう。
偽装して儲けようとした人や経営者達は
『家族の健康や栄養のバランスを考え、毎日食事を作ると
いう責任』を自ら負った事がないから、いとも簡単に
偽装に手を染めるのではないか。
ひょっとして家族にその偽装食品を食べさせてしまったのでは
ないか、と間接的な罪悪感からどんどん疑心暗鬼になっていく。
その場だけの謝罪なんて消費者はすぐ見抜く。
本当に誠実に対応しなければ、もうその業者の将来は無いでしょうね。
posted: pukupuku July 25, 2008 12:34 AM
全く同感です
特に、親や母性の立場からのコメントは胸に沁みます
森永砒素ミルク事件のとき
被害者側の弁護に立った中本公平氏が
砒素ミルクを我が子に与えてしまった母親の苦悩を
涙しながら(鼻水垂れるのも気にせず)話していたのを思い出しました
偽装を行った彼らは
ことの重大さも罪の深さも分かっていない
posted: ssm July 25, 2008 11:27 AM