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◆LIBERTANGO
この曲を初めて聞いたのはTVで観た映画『フランティック』。
監督も余程気に入っているのか映画の中で度々出てくるのだけど
録画もしてなかったし、その後映画の題名さえ忘れてしまった。
でも、あの独特の旋律だけは耳に残って離れなかった。
学会の発表のために新婚旅行以来二度目となるパリを
訪れた医者夫婦が、空港で間違われたスーツケースがもとで
事件に巻き込まれてしまう。
主人公(ハリソン・フォード)は、言葉の通じないパリ中を
妻を捜して彷徨う孤独で頼りないアメリカ人として描かれる。
監督はロマン・ポランスキー、音楽エンリオ・モリコーネ。
製作は1988年、ぼくが放浪していた1985年とほぼ同じ頃で
当時のパリの匂いや空気まで想い出して見入ってしまった。
21世紀に入って数年のある日のこと、その旋律がTVCMとして耳に飛び込んできた。
ヨー・ヨー・マのチェロ演奏がうつくしい。
暫くしてCDを手に入れ、漸く曲の題名と作曲者が分かった。
映画の中で使われているのはこの曲のディスコ調のアレンジで
グレイス・ジョーンズが歌う「I’ve seen that face before」だった。
作曲者アストル・ピアソラは50歳を過ぎてタンゴに革命を齎す。
そして今日は彼の命日。
posted:susumu040709
コメント
この『フランティック』、
ICARUSさんとは反対にストーリーも題名もしっかり覚えていたけれど
この曲が使われていたとは知りませんでした。
CMに使われたヨー・ヨー・マのLIBERTANGOは美しい曲でしたね。
この曲を聴くために
もう一度『フランティック』、観てみます。
何気にハリソン・フォードの低い声も好きだったりしますので・・。
先日、自分の趣向が以外にも科学的に
説明がつく事柄だったと教えてもらい、
すごく驚いて、他にもあるかもとちょっと調べてみたら
有りました!
ハリソン・フォードから始まったこの疑問
う~ん、納得。
って何のことか解りませんよね。ゴメンナサイ。
posted: pukupuku July 8, 2009 04:49 PM
これじゃ、シャンポリオンでも解りませんよ。
しかも一人で納得されてるし、、、、
『記憶』の中でも似たようなことを書きましたが
正確さを保つ為にはある種の曖昧さが必要ではないか、と考えています。
デザインを考えるときバランスというものがすごく重要なのですが
このバランスにもある種の揺らぎといいますか曖昧さといいますか
巾があると思います。
よくいう車のハンドルに喩えると「遊び」というやつですかね。
人間も物理的な環境の中で活動する生命体としてデザインされおり
絶妙のバランスの中で生きていますがやはりその巾を内包しています。
しかし、その巾をはずしてしまうと
総てのバランスが砂上の楼閣のように音を立てて崩れてしまう、
という感じです。
ですから、整体を意識することは大切だと思うのです。
因みに、いくつかの理由が重なっていますが
ぼくも懐中時計を愛用しています。
posted: susumu July 9, 2009 10:50 AM
TVでハリソン・フォードの『声』を演じてるのは
ほとんどは俳優の村井国夫さんですが、
実際の声の低さと割りとマッチしていて不自然さは感じません。
ところが以前、ある歌手の方がアフレコしていて
『げーーっ!合わなーい!』とTVのスイッチを切ったことがあるんです。
(この歌手の方、歌声は素晴らしいです)
私もそうですが女性が感じる男性の『声』の好き嫌いは
結構ウエイトが大きいんです。
それはどうしてか、という疑問から始まったのですが、
調べてみるといっぱい出てくる。
科学的に実証できてしまう事に驚きました。
漠然とした書き方になってしまいましたが、詳しくは
書けません・・・・・ヨ
でも、どんな事柄も行動も好みも
案外すべて説明がついてしまうのかも知れませんね。
ICARUSさん、懐中時計を愛用されてたんですか!
逆を言えば、寧ろブランド物で恐ろしいお値段のピカピカの
腕時計をされてる様なイメージが全く無かったので
懐中時計、ピッタリかも知れませんね。
ちょっとレトロな感じの物で、そうそう
ダンディーな英国紳士のような雰囲気とでも言いましょうか、
そんな物を選ばれるイメージがあります。
どんな物をお持ちなのか、ちょっと見てみたい気がしました。
posted: pukupuku July 10, 2009 12:44 AM